
今度の夏休みに友だちとクアラルンプール旅行を計画中。
ペトロナス・ツインタワーも見たいし、ブキッビッタンでお買い物も…。
でも、ちょっと待ってください!
クアラルンプールから2時間ちょっとで、世界遺産の街、マラッカへ行けちゃうんです!
マラッカってどんなところなの?
「マラッカ」という地名は、みなさん聞いたことがあると思います。
そう、マラッカ海峡の「マラッカ」です。
マレーシア発祥の地ともされるマラッカはマレーシアの古都。
15世紀にマラッカ王国が誕生し、その後ポルトガル、オランダ、イギリスと欧州列強国に支配されながら独特の文化が生まれました。
他に類をみないユニークな街は、2008年にペナン島・ジョージタウンと共にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
マラッカの歴史は?
マラッカの歴史はざっと次のとおりです。
1400年頃~マラッカ王国成立
1400年頃にスマトラの王子であるパラメスワラがマラッカに降り立ち、ここに王国を興したのが始まりです。
マラッカは季節風(モンスーン)を利用した東西貿易の中継地として栄え、インドやアラブ、中国から人が行き交い、様々なモノが入ってきました。
この頃にイスラム教が伝来したようです。
1511年~ポルトガル領マラッカ
1511年に勢力を伸ばしていたポルトガルがマラッカの利点に目を付け、マラッカを征服しました。
ポルトガルはマラッカの街にサンチャゴ砦(要塞)、丘の上にキリスト教布教の拠点となるセントポール教会を建てます。
日本でも有名なフランシスコ・ザビエルもマラッカの地を訪れ、そこから日本へ布教の旅へ出ました。
1624年~オランダ領マラッカ
マラッカ海峡での東西貿易の覇権を得たポルトガルは、その後マレー半島で採れる錫に注目したオランダの東インド会社によりマラッカもオランダの支配下となります。
この時代にオランダ広場より西側のオールドタウンはオランダ人により形成され、現在も当時の状態のまま残されています。
1824年~イギリス時代 – 1957年独立~世界遺産登録へ
その後英蘭条約でイギリスの植民地として割譲されます。
マラッカに降り立ったイギリス人は街の美しさを見て、壊さず保存するよう命令を出したため、今日でもオランダ時代の美しい街並みを見ることができます。
ヨーロッパの国々に支配された影響とあわせて東西貿易の中継点として独自の文化が形成されたことが評価され、2008年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。
マラッカへのアクセスは?
マラッカへのアクセスは、クアラルンプール国際空港から直接向かうルートと、クアラルンプールの街中から向かうルートに分かれます。
KLIA(KL国際空港)・KLILA2から
クアラルンプール国際空港からのアクセスは次のとおりです。
料金は変更になることがあり、日本円換算はおよその目安ですのでご理解ください。
1.バス
所要時間:約2時間半~3時間
運行間隔:30分~1時間
料金:RM35.00(約900円)
2.Grub
Grubとは、東南アジアにおけるUberで、いわゆる配車アプリです。
タクシーより便利で、安全です。
鉄道が発達していないマラッカでは、このGrabなしではどこへも行けないと言っても言い過ぎではありません。
所要時間:約1時間半
料金:およそRM350~400(約10,000円)
3.タクシー
所要時間:約1時間半
料金:およそRM350~400(約10,000円)
クアラルンプールから
クアラルンプールの街中からのアクセスは次のとおりです。
バス(TBSターミナルより)
所要時間:約2時間
運行間隔:30分~1時間
料金:RM11~14(約350円)
2.Grub
所要時間:約1時間半
料金:およそRM350~400(約10,000円)
3.タクシー
所要時間:約2時間
料金:約RM250(約6,500円)
おすすめのアクセスは?
空港からか街中からか
まず、クアラルンプール国際空港から直接行くのか、クアラルンプールに先に行って、あとからマラッカへ行くのか悩みますよね。
位置的には、クアラルンプールとマラッカの間にクアラルンプール国際空港があります。
また、往路は、クアラルンプール国際空港から日本へ戻ることになると思いますので、ワタシは、クアラルンプール国際空港に着いたら、まずマラッカへ向かい、その後にクアラルンプールへ行かれることをおすすめします。
先にクアラルンプールでお土産などをたくさん買った後、マラッカへ行って、その後空港まで2時間以上バスというのはちょっとしんどいと思います。
また、マラッカにはプラナカン様式のこじんまりとしたステキなホテルがたくさんありますので、ぜひ先にマラッカで宿泊して、その後ブキッビッタンでお買い物をされることをおすすめします。
おすすめのルートは?
クアラルンプール国際空港からのアクセスはいくつかありますが、もっともおすすめなのはバスルートです。
Grabでも良いと思いますが、万が一ドライバーとの相性が良くなかった場合、2時間以上に渡ってそのドライバーと一緒に過ごさなくてはなりません。
であれば、時間どおり運行されていますし、料金も手ごろなバスをおすすめします。
Grabは、あくまでも観光スポットへの短い移動に使うのがもっとも有効な利用方法だと思います。
また、マレーシアのタクシーはメーター制ではなく交渉制で、最初に金額の交渉をしてから乗り込むことになりますので、慣れない人にとっては少々ハードルが高いです。
空港からバスでのアクセスはどうしたらイイの?
ワタシ自身ちょっと苦労しましたので、せっかくワタシのサイトを訪れていただいているアナタにはそんな苦労はして欲しくありません。
空港からのルートをお伝えします。
1. KL国際空港 (KLIA)からバスステーションへ移動
KL国際空港(KLIA)に着いたら「Bus Station」の文字を探し、ひらすらそちらに進みます。
2階から渡り廊下でも行けますが、途中でフードコートなどがあり、ちょっと分かりにくかったです。
分かった方はそのまま突き当りを左に曲がり、渡り廊下へ。
ワタシは一度1階まで降りて、この建物を見つけてこの中に入りました。 この建物がバスステーションです。 中に入れば、あとはチケットを購入するだけです。

ちなみに、バスの発着はこの建物の1階になります。
右に見えるのが渡り廊下です。
2.バスステーションでチケットを購入する
バスステーションに入ると、チケットカウンターがあります。

ここで、時刻表を見ながら、希望する出発時刻と目的地を告げ、カウンターのお姉さんからチケットを購入します。
目的地は「Melaka Sentral(マラッカ中央)」で、この時の料金はRM35(約900円)。
すべてディスプレイで確認して、OKayならそのまま購入します。

このときレシートをくれますので、バスを降りるまで必ず持っておきましょう。

チケットを購入したら、バスステーションの中でひと休みしてください。
軽食程度ならとれるようになっていますよ。

3.バスに乗り込む
時間が近づいたら、ディスプレイを確認しながら、チケットに書いてあるプラットフォームにバスが来るか確認しましょう。

先ほどのチケットには「Time 13:50」、「Gate No.4」、「Platform 12」と記載されています。

バスには「○○行き」と書いていないことがあるので、時間が近づいたら外へ出て、近くにいる係のおじさんに「Melaka Sentral?」と聴いて確認ください。
ちなみにバスの中はこんな感じです。

休日でなければ満員になることはないと思いますので、2時間程度であれば快適だと思います。
4.Melaka Sentral(マラッカ中央)に着いたら
Melaka Sentral に着いたら、マラッカの街中(ホテル)までは数キロありますので、Grabを利用してください。

クレジットカードの入力は日本ではできませんので、ワタシは Melaka Sentral でやりました。
現金払いもできますが、クレカの方がドライバーと直接現金のやり取りがないので、何かとトラブルを防げます。
顔写真をアプリに従って撮影する必要がありますが、これも Melaka Sentral でやりました。
近くの目印になるファーストフード店の前などを待ち合わせ場所にするとスムーズです。
ドライバーと会えたら、アプリに入力したホテル名を一応確認して終わりです。
数分でホテルまで連れて行ってくれます。
まとめ
いかがでしたか?
クアラルンプールからわずか2時間ちょっとで、世界遺産にタップリ浸れるマラッカへたどり着けます。
クアラルンプールへの旅行計画を立てていらっしゃるなら、ぜひマラッカもあわせてご検討くださいね。
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