アンコールワット観光で人気のカンボジア。
最近では、ANAが成田から直行便を運航して、プノンペンにも行きやすくなりました。
でも、カンボジア入国にはビザが必要です。
アライバルビザもとれますが、やはり事前にインターネットで取得するのが便利です。
カンボジアのビザ取得にはどんな方法があるの?
カンボジア入国に当たってはビザが必要になります。
観光ビザの取得方法は次の3つです。
- 在日カンボジア大使館へ行き、窓口で手続きを行う
- カンボジアの空港に到着した際、アライバルビザを取得する
- 訪問前にインターネットで取得する
それぞれ解説していきますね。
在日カンボジア大使館で取得
港区赤坂にあるカンボジア大使館に出向き、取得します。
申請日は、日本とカンボジアの両国の祝日を除く月曜日~金曜日です。
なお、2018年のカンボジアの祝日は、3月8日(国際女性の日)と4月16日(カンボジアお正月)になります。
申請時間は 9:00~12:00 で、受領時間は 13:30~15:30 になりますが、当日の受領は不可で、申請日の翌日以降の受領になります。
日本国籍の方(一般旅券)は申請時に次のモノが必要になります。
- パスポート原本1冊(有効期間が入国する時6ヶ月以上残存)。
- 証明写真1枚(35ミリ×45ミリ、背景無地)を貼付した、記入済みのビザ申請用紙1部
なお、以下はすべて1回入国のシングル観光ビザ(最大滞在日数:30日)での要件になります。
申請用紙は大使館にもありますので、その場で記入して提出することもできます。
料金は3,900円です。
カンボジア大使館に複数回足を運ぶことに何ら不都合のない方にはおすすめの取得方法です。
旅行エージェントに頼むこともできますが、手数料込みで1万円~だと思います。
パスポートと現金を一緒に送付することで、郵送での手続きも可能です。
詳しくは公式サイトをご参照ください。
カンボジアの空港で取得
カンボジアの空港(プノンペン、シェムリアップなど)に到着した際に、アライバルビザを申請し、取得します。
窓口が空いていればおおむね30分程度あれば交付されます。
写真を持参して、その場でお金を払いますので、事前に米ドルを用意する必要があります。
ただし最近は中国大陸からの大勢の旅行客も多く、この団体の後ろについてしまうと、どれくらい待たされるのかは不明です。
また、担当者によっては、いろいろうるさいことを言われるという情報もあります。
インターネットで取得
観光目的で3カ月以内の滞在であれば、自宅からからインターネットで取得することができます。
「e-Visa」という、カンボジア大使館が行うサービスです。
最も確実で、最も早い取得方法です。
その分料金は少々高くなりますが、それでも6USDの違いです。
日本円にして1,000円も違いません。
時間の節約と心のゆとりと思えば高くありません。
最もおすすめの方法です。
アライバルビザの取得方法はどうしたらいいの?
アライバルビザとは、カンボジアに到着した時に、その場で取得できるビザのことです。
日本のカンボジア大使館や領事館で取得するビザよりも安く、バックパッカーなどには人気です。
アライバルビザは、プノンペン国内の国際空港(プノンペン国際空港、シェムリアップ国際空港、シアヌークビル国際空港)や陸路での入国ゲートなどでも入手が可能です。
いずれも入国審査の手前に窓口があり、そこで申請します。
申請書は窓口にありますが、着陸前に機内でいただける航空会社もあります。
日本からでも入手は可能ですので、あらかじめ必要事項を記入して用意しておくことをおすすめします。
用紙や記入例は、次のサイトが参考になりますよ。
料金は30USDで、待ち時間は10分~30分でのようです。
時間については、その時の混み具合と、担当者の気分などに左右されますが、そのあたりはカンボジアでの許容範囲と考えてください(笑)。
個人旅行で、少しでも出費を少なく、かつ時間にゆとりがある場合は、アライバルビザで問題ないと思います。
ただし、特にシェムリアップ国際空港の場合は、大陸からの大勢の旅行者と同じタイミングになった場合、どれくらいの待ち時間がかかるのかはまったく不明です。
今までアライバルビザの窓口に長い行列ができていたことを見たことはありませんが、あながちあり得ないことではないと、ワタシは思っています。
インターネットでの取得方法はどうすればいいの?
インターネットでの取得 ~ e-Visa ~ は、時間も手間もかからず、もちろん待ち時間もないため、もっともおすすめです。
料金は36USD で、アライバルビザに比べて、6USD高いだけ。
これで、すぐに入国審査が受けられますし、事前の心のゆとりもできますので、この差は決して高くはありません。
ワタシの姉妹サイト「徒然なるママの365日」で e-Visa の取得方法をお伝えしました。

2017年5月に e-Visa のサイトがリニューアルされ、インターフェイスがだいぶ変更になりましたのであらためてご紹介いたします。
事前に手元に用意しておくもの
申請者の写真
パスポート用の写真(無背景、正面向き等)でダイジョブです。
ネットでの申請になりますので、デジタルカメラ(スマホでの撮影でも可)で作成します。
ただし、証明写真ですので、無背景で顔がはっきり写るようにしてください。
大きさは、タテ4.5cm×ヨコ3.5㎝でなくてもWEB上で縮小されますので、タテとヨコの比率だけはそこそこ程度キープしましょう。
パスポート
パスポート番号の入力とパスポートの顔写真欄の画像データを添付する画面があります。
入力の途中で慌てないように、サイトにアクセスする前に、パスポートの顔写真欄をデジカメで撮るかスキャニングしてPDFにしておいてください。
なお、最大で2MBまでしか添付できません。
クレジットカード
e-Visa の決済用に使用しますので、こちらも事前に手元に用意しておいてください。
なお、VISA、Master、JCB、Dinersが使用可能です。
その他
入国日、出国日、訪問地、宿泊先(ホテル名)などの入力が必要になります。
事前にエージェントから送付された書類があれば手元に置いておきましょう。
申請の流れ
では申請の流れを順番にお伝えします。
順調に行けばひとり分なら数分の作業ですので、焦らず、入力ミスがないように進めてくださいね。
万が一間違って入力しても、後で訂正ができる項目もありますのでご安心ください。
サイトにアクセスする
公式 e-Visa カンボジア王国 外務国際協力省 にアクセスします。
右上の国(言語)選択欄を「Japan」にするのをお忘れなく。
下にスクロールして「Apply Now」ボタンをクリックします。
e-Visa application を入力する
e-Visa application の画面に遷移します。
画面のとおり、
- セキュリティ
- 申請
- レビュー
- お支払い
- コンプリート
の順に進めていきます。
1. セキュリティ
セキュリティなんて言われると構えてしまいますが、セキュリティコードの入力だけです。
出てきたコードをそのまま入力して、「今すぐ申請する」ボタンをクリックして次に進んでください。
2. 申請
以下の入力画面に進みますので、順番に入力してください。
2.1. 個人情報
まず、アナタの個人情報に関する入力です。
(1)申請用写真
「ファイルを選択する」ボタンをクリックしてアップロードしてください。
(2)姓
アナタの苗字を、パスポートに記入してあるとおりに入力します。(例:SUZUKI)
(3)名
アナタの苗字をパスポートに記入してあるとおりに入力します。(例:HANAKO)
(4)電話番号
+81を先頭につけて、あとはアナタの電話番号(自宅又は携帯)の最初の「0」をとった番号を記入してください。(例:+819012345678)
(5)Eメール(メイン)
こちらに記入したアカウントにビザに関するメールが届きますので間違いのないように入力します。
(6)セカンダリメール(オプション)
メールのサブアカウントを入力します(任意)。
(7)性別
ドロップダウンリストから性別を選択します。(「Male」又は「Female」)
(8)生年月日
生年月日を、日>月>年の順に、リストから選択します。
(9)出生国 / 出生地
リストから出生国を選択します。(例:「Japan」)
(10)居住先住所
市町村単位までの住所を入力します。(例:1-1-1, Chiyoda, Chiyoda-ku)
(11)道府県/州
都道府県単位の住所を入力します。(例:Tokyo)
(12)国籍
リストから国籍を選択します。(例:「Japan」)
(13)訪問中のアドレス
ホテルに宿泊する場合はホテル名のみの入力で問題ありません。
個人宅などの場合は住所を記入します。
未定の場合は、宿泊したいホテル名を入力しておきましょう。
(14)私たちについて聞いたことがありますか
変な日本語ですが、「このサイトを何で知りましたか」ということです。
リストからの選択なりますが、あまりマジメに考えず、「Google」などを選択しておきましょう。
2.2. Passport Details と Travel Details
個人情報に関する入力を終えたら、少し下にスクロールして、Passport Details と Travel Details を入力します。
まず左側の、アナタのパスポート情報に関する入力を行います。
(15)パスポート番号
事前に手元に用意したパスポートを見ながら、間違いのないように入力します。
(16)パスポート発行日
パスポートの発行日を、日>月>年の順に、リストから選択します。
(17)パスポート有効期限満了日
パスポートの有効期限満了日を、日>月>年の順に、リストから選択します。
(18)国の問題
これもまた変な日本語ですが、パスポート発行国のことです。
リストから選択します。
つづいて右側の、アナタの旅行情報に関する入力をします。
(19)査証タイプ
リストから「Tourist(T) 36$」を選択します。
(20)エントリのポート
どの空港等から入国するのか選択します。
基本的には「Phnom Pehn Interenational Airport」(プノンペン国際空港)か「Siem Reup Interenational Airport」(シェムリアップ国際空港)のどちらかになると思います。
(21)カンボジア入国日
カンボジアへの入国予定日を、日>月>年の順に、リストから選択します。
(22)パスポートの添付
「ファイルを選択する」ボタンをクリックして、パスポートの写真欄の電子データをアップロードしてください。
最大容量は2MBです。
以上がすべて終了したら「次へ」ボタンをクリックします。
3. レビュー
レビュー(確認)画面に移りますので、今まで入力した(1)~(22)までの項目について確認します。
問題がなければ下にスクロールして、「同意します」のチェックボックスにチェックを入れて、その下の「送信する」ボタンをクリックします。
4. お支払い
支払い選択画面の前にメッセージが表示されますので、メッセージのとおりメールの着信を確認して、「閉じる」ボタンをクリックします。
なお、メールの件名は「eVisa Submit」になります。
お支払い画面がアクティブになりますので、「確認」ボタンをクリックして進みます。
クレジットカード番号など入力画面になりますので、指示に従って入力し、「Pay」ボタンで完了です。
入力に時間がかかるとタイムアウトになりますので、注意してくださいね。
次の完了画面が表示されるまでにしばらくかかることがありますので、画面を閉じないようにしてお待ちください。
5. コンプリート
すべて完了すると次の画面が表示されます。
お疲れさまでした。
e-Visa証明書の受取り
支払いまで完了すると、メールが届きます。
発給までは3日程度かかるとされていますが、実際には数時間後に届きました。
ここまでの作業で、送信者:EVisa Mail Sysytem から
- e-Visa Submit
- e-Visa Payment
- e-Visa receipt
の3つの件名のメールが届いています。
でもこれらはすべて e-Visa そのものではなく、お知らせです。
一番最後に受診する、
- EVisa Approval
という件名のメールに肝心のビザがPDFで添付されていて、メール本文はこのようなくだりになっています。
このメールの添付ファイル(PDF)の下半分くらいがビザ欄になっています。
このビザ欄を切り取って、ご自身のパスポートに入国用と出国用の2枚を、1枚ずつそれぞれ違うページにホチキスで止めておきます。
1部は入国時、もう1部は出国時に利用します。
出入国審査のとき、それぞれペリッと剥がされます。
ちなみにワタシは出国審査のときは剥がされませんでした。
なお、A4サイズのまま2部プリントアウトして使用しても良く、モノクロ印刷でも構わないと記載されています。
補足:途中でうまくいかなかったときは
途中でうまくいかなかったことが分かった場合や、修正したい箇所があった場合にはどうすればいいのでしょうか。
こういう場合は、まず、一番最初に届いたメール(件名:e-Visa Submit)の本文を見てみましょう。
ここに記載されているURL(Check & Change URL)をクリックすると「証明書の確認」画面に遷移しますので、メールに記載されている参照番号(Reference Number)とアナタのEメールアドレス(Primary Email)を入力します。
ここでアナタのアプリケーションステータスを確認して、何がうまく行っていないのかを調べます。
実はワタシも「お支払い」のところでクレジットカード情報がうまく認識されず、作業そのものは完了したのですが、支払い未納の「Pending」状態となってしまいました。
入力した項目に間違いがあり、訂正がしたい場合も同様です。
アプリケーションステータスの画面右端の「アクション」欄(支払いが完了している場合は「証明書」欄)にある「編集」ボタンをクリックします。
「情報を変更する」画面に遷移します。
青色欄が修正可能箇所ですので、そのままベタ打ちで修正し「更新」ボタンをクリックします。
修正可能な箇所は、
- 訪問中のアドレス(ホテル名など)
- 組織(通常は「None」)
- 旅行のモード(飛行機など)
- 到着車両/フライトナンバー
- 到着時間
- カンボジアへの最初の旅行(チェックボックス)
- 旅行グループの旅行(チェックボックス)
になります。
赤色欄(修正不可)を修正したい場合は、別途その旨をメールで連絡する必要があります。
連絡先は、一番最後に受診した「EVisa Approval」という件名のメールに記載されています。
これは、
「間違いがあったら、evisacambodia@evisa.gov.kh にメールをいただくか、(855)23 224 973 に電話してください。」
というもの。
電話はかなりハードルが高いですが、氏名などの重要箇所に修正が必要となった場合には、簡単な英語で構いませんので、該当箇所の正しい表記をメールで連絡するようにしましょう。
まとめ
e-Visa はホントに手軽で便利ですので、料金は多少高くても、おすすめのビザ取得方法です。
しかも、以前ワタシが姉妹サイトでご紹介したときのe-Visaよりも入力方法が全体的に分かりやすくなっています。
出入国の際は何かと予期しないことが起こったり、時間がかかったりするものです。
事前に準備できるものはできる限り準備してしまいましょう。
まあ、ビザが免除されるのが一番なのですが…。
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